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国際共同研究の状況

国際的な共同研究がどのように行われているか、それが科学技術イノベーション推進に如何に役立つのかは、科学技術イノベーション政策において、重要な問題である。 国際的な共同研究の指標としては、論文の共著関係、特許の国際共出願、特許の国際共同発明、人材の流動性等が用いられ定量的に計測されている。 例えば人材流動性は、経済開発機構(OECD)・UNESCO・EUROSTATの博士号取得後のキャリアパス(Carriers of Doctorate Holders、略してCDH)において、計測され議論されている。

またUniversities UKの"International research collaboration opportunities for the UK higher education sector[英語]"ではインタビューを実施し、国際的な共同研究の主な利点を以下のようにまとめている。

  1. 予測不能かつ創発的な市場へのアクセスを容易にする
  2. 研究の質の向上につながる
  3. 経済効果と国際関係の拡大につながる
  4. 優秀な大学院生、学生、スタッフが獲得できる
  5. 多くの研究者がミッションとしている知識移転、技術移転が促進される

不確定な要因が複雑に絡まりながら進化し続けているグローバル市場において、多様な人材を確保し、彼らの多様な知識基盤によって臨機応変にその市場に共鳴することが、今後益々必要となる。 多くのコストをかけずに優秀な研究者の研究成果の恩恵に与れるという観点からみると、世界的な共同研究は、国際的な競争力確保につながると同時に国家的な戦略政策と言える。

論文(共著関係)

世界的な共同研究に参加し、優秀な研究者の研究プロジェクトの中で切磋琢磨することは、質の高い論文を共同執筆することなどの優秀な研究成果につながる。

世界的に共同研究が進んでいるのか、また世界的な共同研究は、質の高い論文を作成することができるのかを、計量書誌学的に分析する。

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