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イノベーションフロント

JST指標イノベーションフロントは、特許から引用されている文献を対象に共引用を分析したもので、特許に引用される文献はテクノロジーに近いサイエンスであるため、テクノロジーに影響を与えるサイエンスの専門領域について主要な研究者や文献等を捉えることができる。 (共引用とは、任意の2つのアイテムが他のアイテムに共に引用されることで、この時任意の2つのアイテムは密接に関係していると考えられる)

イノベーションフロント図

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円(文献)や、連結している線(共引用関係)をクリックしてください。
農学生物学・生化学化学臨床医学コンピュータサイエンス経済学・経営学工学環境・生態学地球科学免疫学材料科学数学微生物学分子生物学・遺伝学複合領域神経科学・行動科学薬理学・毒物学物理学植物学・動物学精神医学・心理学社会科学・一般宇宙科学

JST指標イノベーションフロントにおいては、ノードは文献を表し、ノードの色はThomson Reuters"Essential Science IndicatorsSM"の22分野を表している。 ノードをクリックすると、イノベーションフロントの図の下に文献のタイトル、著者、機関、国、ドキュメントタイプ、掲載雑誌、分野、出版年、文献の被引用回数(2011年12月31日時点での被引用回数)を見ることが可能である。 さらにタイトルをクリックすると、Thomson Reuters "Web of KnowledgeSM"で詳細なデータを見ることも可能である(Thomson Reuters "Web of KnowledgeSM"の契約者に限る)。 任意のクラスターの中で、被引用回数が最も高い文献をコア文献と呼んでおり、その研究分野の中で核となる重要な概念や結果、方法論や実験手法として多くの研究者が注目している文献と考えられる。

JSTイノベーションフロントの特徴

JST指標のイノベーションフロントは、2007年の文献が108本、2008年が70本、2009年が29本、2010年が1本の合計208本で構成されている。
分野としては臨床医学分野の文献が最も多く117本、生物学・生化学が28本、分子生物学・遺伝学が28本と続く。
掲載雑誌で最も多いのがNatureが20本、続いてP Natl ACAD SI USA(Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America[英語])が19本、CANCER RES(Cancer Research[英語])が16本となっている。

このボタンupper buttonを押すと、上の図で対象部分が選択されます。
クラスター 解説
(A) selectButton MicroRNAと癌の研究領域で、日本人研究者の文献が5文献selectButtonある。
(B) selectButton バイオセンサーの研究領域で、コア文献は特にDNAを基盤とする水媒質内のHg(II)用のセンサーについての論文である。
(C) selectButton 脂肪細胞とマクロファージの相互作用と糖尿病等に関する研究領域。
(D) selectButton メタマテリアルに関する研究領域。
(E) selectButton 微生物燃料電池に関する研究領域。
(F) selectButton ミアベース(miRBase:the microRNA database[英語])に関する研究領域である。 これは、公表されているmiRNAの配列とアノテーションのデータベースである。
(G) selectButton 遺伝子FTO(Fat mass and obesity associated gene)と肥満の関係についての研究領域。
(H) selectButton グラフェンに関する研究領域である。 コア文献となった、Geim AK及びNovoselov, KSによって書かれた"The rise of grapheneselectButton"で、彼らは、新素材グラフェンの発見により、ノーベル物理学賞2010受賞している。 グラフェンは平面状の物質で、グラフェンを筒状にするとカーボンナノチューブとなる。 このクラスターには、Sekitani T等によってScience[英語]に書かれた"A Rubberlike Stretchable Active Matrix Uing Elastic Conductors(伸縮性導体を用いたゴムのように伸縮性のあるアクティブマトリックス)selectButton"も含まれている。 この文献は、JST戦略的創造研究推進事業ERATOの相田ナノ空間プロジェクトの成果の一つである。
(I) selectButton ユビキチン・プロテアソーム経路と多発性骨髄腫等の癌治療の研究に関する研究領域。
(J) selectButton バイオ燃料のうちバイオブタノールについての研究領域で、大腸菌等によって遺伝子を発現させることによってブタノールを作成する方法等の研究が含まれている。
(K) selectButton エクソソーム(exosome)とマイクロRNAとの関係についての研究領域である。 Valadi H.等が、エクソソーム(exosome)にmRNAやmiRNAが含まれていることを発見したValadi H.等の文献"Exosome-mediated transfer of mRNAs and microRNAs is a novel mechanism of genetic exchange between cellsselectButton"が、コア文献"Cancer Statistics, 2008selectButton" に続いて被引用回数が多い。
(L) selectButton 神経グリア細胞から発生する腫瘍であるグリオーマとその原因がイソクエン酸デヒドロゲナーゼ(Isocirate dehydrogenase-1:IDH-1)の変異であるR132Hであるという報告文献等、4文献で構成されている。
(M) selectButton 細胞死を制御するサイトカインであるTNF受容体ファミリーのメカニズムに関する研究領域。
(N) selectButton mTOR(mammalian target of rapamycin)と癌に関する研究領域。
(O) selectButton 41文献から構成されている人工多能性幹細胞(Induced pluripotent stem cell, iPS細胞)に関する研究領域である。 この研究領域は、2012年5月公開版にも登場し、ハイライト『山中伸弥博士、ノーベル医学・生理学賞2012受賞』でも取り上げた研究領域である。 2012年5月公開版では、22文献で構成されていたが、構成文献数が41へと増加し、注目度がUPした研究領域と言える。

イノベーションフロントの導出方法について

出典

Thomson Reuters "Essential Science IndicatorsSM2001-2011"、"Derwent World Patents Index®"、"Derwent Patents Citation Index®"を基に、JST J-GLOBAL foresightにて情報事業が集計

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