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科学者がEUの著作権法改正案を批判(記事紹介)
2018年04月12日 | ヨーロッパ

欧州議会委員会は、4月にEU(欧州連合)における著作権法改正の投票を控えているが、科学者やオープンサイエンス推進者らは、研究や学術コミュニケーションを阻害するとして、最新の改正案の内容を批判していると、Nature誌が4月3日(4月4日 一部修正)付けの記事で報じた。

オープンサイエンス推進者が批判しているのは、上記改正案に盛り込まれた"directive on copyright in the digital single market(試訳:デジタル単一市場における著作権指令)"で、これが"Europe's principles of open science(試訳:オープンサイエンスの欧州原則)"や表現の自由との矛盾を引き起こすとしている。

 

今回の改正案は、表やヘッドラインなどスニペットに表示される情報の利用料を請求できるもので、ニュースパブリッシャーらが、Facebook、Googleなどのソーシャルメディアプラットフォームからの収入を確保するためのものであるが、これは学術出版者らにも適用される可能性がある。多くの学術出版者が今回の改正案を支持する一方で、オープンサイエンス推進者らは、科学論文に示された事実や情報に著作権を適用するべきではないと主張している。同様に、研究者らは、自身が執筆したものも含め、出版物を参照するために出版者に使用料を支払うことになるのではないかとの懸念を表明している。

 

なお、同法の改正案についての投票は、4月23日、24日に行われる。

 

[ニュースソース]EU copyright reforms draw fire from scientists - Nature 2018/04/03 (2018/04/04一部修正)