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EU離脱投票後、EU研究助成金における英国の割合が減少(記事紹介)
2018年04月27日 | ヨーロッパ

「世界大学ランキング」で権威のある英国の教育専門誌を発行するTHE(タイムズ・ハイヤー・エデュケーション)は、欧州連合(European Union)から英国に流れる研究助成金の割合が、2016年のBrexit(EU離脱)投票以来、大幅に減少しつづけていることが明らかになったと、4月23日付の記事で伝えた。

 

2016年9月時点(EU離脱投票から3か月後)で、英国は、2014年から続くHorizon2020(科学イノベーションプログラム) からの研究助成金全体の15.6%を獲得していた。

 

THEが最新の政府統計を分析したところ、EU研究助成金の英国の割合(2016年9月~2018年3月)は13.4%(120億ユーロ(104億ポンド))であった。この数字はBrexit投票以来、EUからの研究助成額が大幅に減少していることの証左であるとしている。

 

EUの枠組みにおける英国の立場の不確定性が、英国内の研究者のEUからの資金獲得を困難にするという懸念を、今後さらに増幅させる可能性がある。

 

さらに、ヨーロッパの研究者が英国でのキャリア形成を躊躇する可能性もあるという。実際に、2017年のERC※助成金(ERC consolidator grants)の受給者のうち、英国で研究しようとする者は一人もおらず、一方、ドイツ、フランス、オランダ、スイスは、ERC助成金受給者流入による恩恵を受けたと、この記事は伝えている。

 

※ERC:European Research Council、欧州研究評議会

 

[ニュースソース]

UK's share of EU research funding drops after Brexit vote ― THE 2018/04/23