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ルーマニアの教育研究大臣に論文盗用疑惑、日台の論文も盗用か(nature記事紹介)

ルーマニアで5月7日、新内閣の組閣直後に教育研究大臣Ioan Mang氏の論文盗用疑惑が浮上した。同氏は、Oradea大学のコンピュータ科学者。

疑惑は、同氏の論文がテクニオン-イスラエル工科大学(Technion - Israel Institute of Technology)の暗号研究者Eli Bihamが研究会で発表しようとした論文原稿に似ているというもの。Biham氏は、「私の論文には概念的な誤りがあり、研究会からは撤回したが、インターネット上では完全には撤回できておらず、Mang氏はこのことを承知していなかったようだ」としている。また、富士通研究所(川崎市)の下山武司氏や東海大学(Tunghai University)(台湾台中市)のChu-Hsing Lin氏も、「自分たちの論文に似たところが多くある」としている。

ルーマニアでは前政権(右派中道連立政権)時代に国の研究制度を改革する法律が成立したが、 Mang氏はその制度改革に反対した上院教育委員会の一員。

同氏は「これは政略だ。疑惑が事実だと証明されれば辞任する」としている。新政権(中道左派連立政権)の誕生で制度の一部が逆戻りするのではないかと懸念している研究者たちは、この騒動にウンザリだ。

[ニュースソース]
Plagiarism charge for Romanian minister – nature.com 2012/5/15
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2012年5月10日(木曜日) ドイツの政界に論文盗用疑惑(Science Insider記事紹介)