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ジャーナルの混乱-今のPubMedはいったい何なのか?(記事紹介)
2017年09月14日 | 北米・中南米

The Scholarly Kitchenに9月7日にPubMedに関する記事" A Confusion of Journals — What Is PubMed Now?"(試訳:ジャーナルの混乱-今のPubMedはいったい何なのか?)が掲載されている。著者はRedLink社CEOのKent Anderson氏。本記事は​現在のPubMedに問題を提起するもの。

 

<記事の要約>

20年前、PubMedはMEDLINEのオンラインの入り口として信用を与えるシステムであった。MEDLINE/PubMedに収録されるジャーナルであれば、徹底した、正当なジャーナルとしての評価が得られた。MEDLINEの収録基準に基づいてフィルターにかけられているからである。

 

Anderson氏は、Neuroscience誌に掲載された論文"The surge of predatory open-access in neurosciences and neurology"(試訳:神経科学と神経学におけるハゲタカオープンアクセス(OA)の急増)の分析結果の次の部分を引用し、コメントしている。

  • PubMedに収録される神経学のハゲタカジャーナル25誌は神経学の全ハゲタカジャーナルの24.7%に相当。
  • 神経科学では14誌と、16.1%に相当。
  • これらハゲタカジャーナルのうち、オンラインのオープンアクセス(OA)誌をカテゴリー別にまとめたサイトDirectory of Open Access Journals (DOAJ)に収録されているジャーナルは1誌のみ。
  • 神経科学においてハゲタカ誌と思われるジャーナルのうち、実際に論文を収録していたのは54.6%のみ。

また論文の著者は、PubMed Centralはこれらハゲタカ出版社にとって、PubMedと米国国立医学図書館(National Library of Medicine:NLM)への裏口となっていると、注記している。


時代に則した適応性は必要ではあるが、限度がなければならない。PubMedは、明確性、基準、そして何か信用を与えるといった、今求められているものを認識する必要がある。追随ではなく、先頭を行くことに機会がある、とAnderson氏は指摘している。