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中国の新たな研究評価ポリシーに対する中国出版社関係者の意見(記事紹介)
2020年05月25日 | アジア・オセアニア

Scholarly Kitchenは、5月11日、"Chinese Publishers React to New Policies on Research Evaluation"と題する記事を公開した。

 

本記事は、中国の教育部および科学技術部による、SCI (Science Citation Index)やJIF (Journal Impact Factor)のみによる研究評価の禁止や、研究者が代表的な論文の1/3を中国国内の雑誌に出版すべきなどを盛り込んだ通告に対する、中国の出版社関係者の意見をまとめたもの。

 

同通告を発する前に大学や研究機関の研究チームらと同通告について議論すべきではなかったか、アンケートなどで意見を聴取すべきではなかったか、通告で示された国内ジャーナルの世界的影響力の測り方などは不適切ではないかなど、疑問を紹介。

 

論文を評価の柱とはせず(基礎研究は除く)、限られた数(1人あたり5件、1チームあたり10もしくは40件)の代表的な研究成果のみを評価対象とする同通告は、研究者にとっては朗報であるが、論文投稿数の50%の減少が見込まれる出版社にとっては悲報とする意見の他、中国国内の出版社にもたらされる利益は多数あるが、論文数よりも質が評価されることにより、結局希少な高品質な論文が中国政府の提示するトップジャーナルにのみ流れ、その他のジャーナルが不利になるのではないかと懸念する意見なども示している。

 

[ニュースソース]

Chinese Publishers React​​ to New Policies on Research Evaluation ― Scholarly Kitchen 2020/05/11 (accessed 2020-05-22)

 

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