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学術出版の著作権所有に関する英国OA方針の影響(論文紹介)
2015年11月25日 | ヨーロッパ

学術出版の著作権所有に関する英国のオープンアクセス(OA)方針の影響を考察する論文"The implications of the new UK Open Access policies on the ownership of copyright in academic publishing"(試訳:学術出版の著作権所有に関する英国OA方針の影響、pdf74ページ)を紹介する。著者はエジンバラ大学の学術コミュニケーションチーム所属Eugen Stoica氏。

 

序論より

研究機関在籍中に作成した論文の著作権の所有者は誰かということは新しい問題ではない。近年英国の大学は、助成研究論文への無料アクセスを原則とするOA方針への対応を余儀なくされている。学術出版社は論文掲載料(APC)が支払われるゴールドOAを好み、他方大学は事実上無料のグリーンOAを好む。しかし研究機関在籍中に作成した論文の著作権は誰が所有しているのかは、費用とは別に差し迫った問題である。本稿では、学術界における著作権所有の問題と、この問題に対するOA方針の影響を考察する。OAに言及せずに著作権を議論することもできるが、著作権に言及せずにOAを議論することは極めて困難である。大学が好むグリーンOAによる新方針への対応を支援するため、その解決方法を提案する。