科学技術情報流通技術基準

雑誌名の表記


Description of Titles of Periodicals




1. 適用範囲

 この基準は,一次資料中に参照文献を記述する場合及び二次資料を作成する場合の,参照した個々の雑誌(その他の逐次刊行物も含む)の誌名の表記について,原則と指針を与えるものである。雑誌名の日本語,外国語の別は問わない。



2. 用語の意味

 この基準に用いる主な用語の意味は,次のとおりとする。

(1)一次資料(primary source)

 論文,記事などを収録した雑誌,図書,電子出版物など。それらを編集,加工して作成した索引,抄録,目録などの二次資料と対比して用いる。

(2)外国語誌名(title in a foreign language)

 外国語で表示された誌名。本文の言語とは関係ない。

(3)雑誌(periodical)

 逐次刊行物の一種で,通常,週刊から季刊程度の刊行頻度で定期的に刊行される出版物。同一の誌名をかかげ,毎冊逐次番号(巻・号等)をもち,多数の執筆者による論文,記事等を収録する。

(4) 正式誌名(title proper)

 複数の誌名がある雑誌の主な誌名。通常,表紙の最も目立つ位置に記載されることが多い。

(5)省略(omission)

 誌名を構成する語の中で,一部の語を省くこと。

(6)逐次刊行物(serial)

 序数や日付の表示をつけて連続的に発行される出版物で,無期限に継続することを意図している。逐次刊行物には,雑誌,新聞,年報.年鑑等;学会の会誌,紀要,議事録,会報等;また,番号づけのあるモノグラフ・シリーズも含まれる。

(7)二次資料(secondary source)

 一次資料を編集,加工して作成した索引,抄録,目録など。その情報源である一次資料と対比して用いる。

(8)日本語誌名(title in Japanese)

 日本語で表示された誌名。本文の言語とは関係ない。

(9)標題紙(title page)

 資料のタイトル,著者名,出版者(社)名等の重要な書誌事項を記し,本文の前につけたページ。

(10)翻字(transliteration)

 ある言語を表記する通常の文字体系を,他の文字体系で表わすこと。ロシア文字(キリル文字),ギリシャ文字等からローマ字への翻字はISO規格及び標準報告書(TR)がある。漢字の読みのローマ字化は翻字に含めない。

(11)略記(abbreviation)

 誌名を構成する語の中で,全部または一部の語を短縮すること。

(12)ローマ字書き(romanization)

 ローマ字アルファベット以外の文字をローマ字アルファベットで表わすこと。ただし,本基準では日本語の読みをアルファベットで表わすことをいう。なお「翻字」を参照。



3. 通 則

3.1 一般通則

 雑誌名を表記する場合は,原則として雑誌に表示された誌名のとおりとする。雑誌名は表紙又は標題紙,若しくはそれに代るものに表示される。雑誌名の表記は,日本語誌名と外国語誌名に区別して取り扱う。

3.2 日本語誌名の表記

(1)日本語誌名は,省略・略記せず正式誌名で表記する。
(2)日本語誌名を日本語以外の著作の参照文献等において記述する場合は,その正式誌名をローマ字書きする。欧文誌名を併せ持つときは,ローマ字書きした日本語誌名の後に,欧文誌名を丸括弧に入れて付記する。その際,欧文誌名は「4. 欧文誌名の省略・略記の方法」に従って省略・略記してもよい。

3.3 外国語誌名の表記

(1)ローマ字アルファベット以外の文字で表示されている雑誌名は,原則として当該文字で表記するが,翻字・ローマ字書きの国際規格に従って,ローマ字アルファベットで表記してもよい。
(2)欧文誌名は,国際規格に拠る「4. 欧文誌名の省略・略記の方法」に従って省略・略記してもよい。



4. 欧文誌名の省略・略記の方法

 欧文誌名の省略・略記法については,国際規格のISO 4,及びそれに準拠してISSN国際センターが作成する目録マニュアル「ISSN Manual. Cataloguing Part」と略語表「List of Title Word Abbreviations」に従う。



5. 関連規格

5.1 全般

(1)JIS X 0801:1989. 雑誌名の情報交換用略記方法. (SIST 05:1981 のJIS化).
(2)ISO 4:1997. Information and documentation ― Rules for the abbreviation of title words and titles of publications.

5.2 翻字・ローマ字書きについての規格

(1)ISO 9:1995. Information and documentation ― Transliteration of Cyrillic characters into Latin characters ― Slavic and non-Slavic languages. (キリル文字).
(2)ISO 233:1984. Documentation ― Transliteration of Arabic characters into Latin characters. (アラビア文字).
(3)ISO 233-2:1993. Information and documentation ― Transliteration of Arabic characters into Latin characters ― Part 2: Arabic language ― Simplified transliteration. (アラビア語−簡略翻字).
(4)ISO 233-3:1999. Information and documentation ― Transliteration of Arabic characters into Latin characters ― Part 3: Persian language ― Simplified transliteration. (ペルシャ語−簡略翻字).
(5)ISO 259:1984. Documentation ― Transliteration of Hebrew characters into Latin characters. (ヘブライ語).
(6)ISO 259-2:1994. Information and documentation ― Transliteration of Hebrew characters into Latin characters ― Part 2: Simplified transliteration. (ヘブライ語−簡略翻字).
(7)ISO 843:1997. Information and documentation ― Conversion of Greek characters into Latin characters. (ギリシャ文字).
(8)ISO 3602:1989. Documentation ― Romanization of Japanese (kana script). (日本語かな文字).
(9)ISO 7098:1991. Information and documentation ― Romanization of Chinese. (中国語).
(10)ISO 9984:1996. Information and documentation ― Transliteration of Georgian characters into Latin characters. (グルジア文字).
(11)ISO 9985:1996. Information and documentation ― Transliteration of Armenian characters into Latin characters. (アルメニア文字).
(12)ISO 11940:1998. Information and documentation ― Transliteration of Thai. (タイ語).
(13)ISO/TR 11941:1996. Information and documentation ― Transliteration of Korean script into Latin characters. (韓国文字).
(14)ISO 15919:2001. Information and documentation ― Transliteration of Devanagari and related Indic scripts into Latin characters. (デーバナーガリー及び関連インド文字).



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