科学出版のオープンアクセス(OA)への取り組みについて考察した論文“Approaches to Open Access in Scientific Publishing”が公表された。著者は、モントリオール大学のJ.Harnad氏で、Physics World誌のプレプリント。
(Abstract試訳)
読者が無料アクセスできる科学ジャーナルの出版は、通常の講読ベースの出版モデルに挑むものである。しかし、arXivのように、誰もがアクセスできるプレプリント・リポジトリー・システムを有する分野では、OAは既に効果を上げている。物理学の分野では、そのようなリポジトリーは査読・講読ベースのジャーナルと長年にわたって共存してきた。これを、収益が主として著作者への課金から生ずるジャーナルに基づいた制度に置き換えようとすれば、OAが保証されなくなり、高品質基準の維持と相容れなくなろう。
[ニュースソース]
More on green v. gold OA – OPEN ACCESS NEWS, 2008/11/19