英国の159の高等教育機関の研究成果を評価する、Research Assessment Exercise (RAE) の結果が公開された。RAEは、Higher Education Funding Council for England (HEFCE)などにより実施されている。
英国は、2009年から2014年に亘り、年間15億ポンド以上の研究資金をRAEにより振り分ける。
2009年の4月4日にそれぞれの機関はどれだけの資金が得られるか正確に通達され、研究者は今後研究が続けられるかどうか、また自分の研究がどの程度サポートされるかを知ることができる。
今回のRAEでは、英国で行われる研究(RAEに評価された分)の54%の研究が国際的なレベルにあるとされ、そのうち17%が非常に高い水準にあるとされた。また2%は劣った水準にあると判断された。
RAEでは化学から物理学、生命科学やコンピュータ・サイエンスまで67の研究分野について個別に研究の評価を行い、評価を行う人間は英国及び海外の専門家を含み、研究の質を評価する、とされている。
今回のRAEにかかった費用は1200万ポンドで、これは過去6回のRAEの中でもっとも高額だった。こうした費用負担や評価を受ける研究機関側の負担を考慮して、英国では次回の研究成果評価からは、Research Excellence Frameworkと呼ばれる出版点数や引用件数などを使用した評価を行う予定となっている。評価の仕方を変えることに関しては、すでに懸念も表明されている。
[ニュースソース]
Quality of UK research assessed - Nature News, 2008/12/18