Public Library of Science (PloS)は、「NIH方針と学術出版の持続性に対する出版社の抵抗」と題する記事を発表した。
「末期ブッシュ政権は、科学の開放(opening of science)に水を差した。John Conyers議員が提出した“Fair Copyright in Research Works Act” (HR 6845)は、NIH方針を反故にすると共に、政府助成による研究成果のオープンアクセスの拡大を制しようとするもの。公聴会が開かれたが法案は成立せず。果たしてこれで話は終わるのか」という書出しの本記事は、著者のアーカイブ権を当初認めていた出版社の変節を指摘すると共に、NIH方針は研究を促進してきた制度を危険にさらすとした出版社の言い分に疑問を投げかけている。
「知識へのアクセス権の決定者を巡る法律絡みの小競り合いは、多大な時間を要するためこのへんで止め、出版社、学協会、研究図書館は話し合いの席に着き、コスト構造を再考し、出版プラットフォームに関して協力し合い、知識循環への投資を適正化する方法を探るべきだ」と提唱する。
[ニュースソース]
More on the Conyers bill to overturn the NIH policy – Open Access News, 2009/1/27