「研究成果共有」と「科学的発見速度」との関係

2009年08月21日

北米・中南米

標記についてとり上げた米国エネルギー省・科学技術情報局(OSTI)のブログの記事を紹介する。

(概要)
科学は知識の共有で進歩し、進歩は「研究そのもの」と「成果共有」の関数である。

グラフ上でx軸を「知識普及への研究費投入率」(F)、y軸を「科学的発見速度」(P)とすると、Fがゼロ(=知識が共有されない)ならPもゼロ、Fが100(=研究費を全て知識共有に充て、研究そのものには充てない)ならPもゼロとなる「知の投資曲線」(Knowledge Investment Curve)が描かれる。Pが最大となるのはFのどのポイントかはほとんど知られていない。いわんや知識共有のための出費額をや。(中略)

ウェブベースの成果共有への連邦政府の投資はいかほどであるべきか。概念的には、知の投資曲線上、最適共有に至る前では、Fを増やせばPが加速する。Fは分野によって一様ではなく、健康科学>物理・エネルギー科学である。後者の科学分野では、(FとPとの関係は)ほぼ最適になっているとはいえない。

[ニュースソース] 
The Knowledge Investment Curve (グラフあり)– OSTIblog 2009/8/19