エチオピアでは初めて、アフリカでは17番目となる科学アカデミー"Ethiopian Academy of Sciences、EAS"が4月10日、首都アディスアベバに設立された。
同国でのアカデミー設置構想は1960年代初めに科学者間で議論されたが、70年代、80年代の政変で見送られていた。近年、アディスアベバ大学や英国王立協会の研究者がこの構想を復活させ、このたび創設の運びとなった。創設会員は約50名で、会長には元アディスアベバ大学学部長で世界銀行の医療研究員だった小児科医Demissie Habteが選任された。
アカデミーの優先活動は次のとおり。
・政府に対する根拠に基づく科学的アドバイスの提供
・科学・技術の発展促進
・科学教育の支援
なお、1993年には政府を批判したとしてア大学の教授40名以上が解雇されたこともあり、一部には、学問の自由の保障に対する懸念があるようだ。
[ニュースソース]
・Ethiopian Academy of Sciences Launched - The Ethiopian News Agency(国営エチオピア通信), 2010/4/10
・New national academy of sciences for Ethiopia – Royal Society, 2010/4/9
[関連サイト]
Ethiopia launches first science academy – science.com, 2010/4/9