欧州委員会(EC)は5月30日、ヨーロッパにおける科学技術情報の流通に関する公聴会を開催した。2007年に委員会が策定した声明書"Communication on scientific information in the digital age:Access, dissemination and preservation"(PDF10ページ)を再評価するのがねらい。
出席者の一人、Creative CommonsのDiane Cabell氏によると、国・自治体の省庁、高等教育機関、図書館、データリポジトリ、資金提供機関、学協会、超国家的研究センター、学術出版社、権利擁護団体などの代表者が出席。ほとんどがオープンアクセス(OA)支持者で、次のような提言がなされたという。
•OAは科学を加速させる。
•委員会はテキスト論文と同様にデータの公表を促せ。
•慎重な調査計画により、国際研究システム用の強力かつ有用な情報アーキテクチャを構築せよ。
•委員会はOAを主要戦略として認識せよ。
•収益事業と大きく異なる学術出版には、独自のルールが必要。
•政府機関はデータ管理計画・予算を発表せよ。
•OAはグローバルに取り組むべし。
出席した組織のひとつ、OpenAIREの意見書(PDF4ページ)はこちら。
[ニュースソース]
・European Commission hearing on access to and preservation of scientific information – Creative Commons 2011/6/8
・OpenAIRE contributes to EC consulation & hearing – OpenAIRE 2011/6/7