スウェーデン国立図書館が主導する研究成果オープンアクセス(OA)プログラム"Open Access.se"は6月10日、エルゼビアの著者向け論文掲載方針"Article Posting Policies" に関する懸念を表明した。
この表明はプログラム運営委員会が5月23日に承認したもので、エルゼビアの方針―著者がPubMed Centralや論文登録が義務化されている機関リポジトリへ論文搭載する場合は、Elsevierと機関(大学)との契約を条件とする―に対し、当該契約は研究成果のembargoを長期化させる恐れがあるとして、エルゼビアに対しては当該方針の撤回を、国内の大学に対してはエルゼビアとの契約締結を差し控えるよう求めている。
[ニュースソース]
Statement about Elsevier's new policy concerning authors' rights to self-archive articles – Open Access.se 2011/6/10
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*追記しました(2011/6/14)