アメリカ図書館協会(ALA)情報技術政策局(Office for Information Technology Policy、OITP)の"E-books Taskforce"長Bonnie Tijerina氏は6月28日、ALA年次会合の席上HarperCollins社の電子書籍貸出条件について同社とオープンに話し合う機会を持てたことに謝意を表した。
HaperCollins社は本年2月、同社の電子書籍の貸出回数を一冊26回までと制限を設けた。このため、米国の図書館界では、同社の電子書籍の購入を見合わせる事態に発展した。このたびの話し合いで、HarperCollins側は「図書館界は情報共有を重視している」こと、図書館側は「出版社は国民が図書館で求める情報を継続的に提供できるビジネスモデルを模索している」ことが理解できたとしている。
「E-booksTaskforceが公表している電子書籍関係のFAQ (PDF7ページ、HarperCollins関連QAは33)に対し、HarperCollinsから出版社としての考え方を示してもらうなどの協力をいただくこととなったのは大きな成果だ」とTijerina氏は語る。
[ニュースソース]
American Library Association E-books Taskforce continues open dialogue with HarperCollins – ALA 2011/6/28
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