医薬研究開発のためのLinked open drug data (論文紹介)

2011年07月06日

ヨーロッパ

Journal of Cheminformatics 2011, 3.19 に"Linked open drug data for pharmaceutical research and development"(PDF6ページ)と題する論文が掲載された。著者はウィーン医科大学Matthias Samwald氏ほか10名。

(Abstract試訳)
ウェブ上にはdrug(医薬品、化合物)情報が大量にある。データソースは、医薬品化学研究、遺伝子発現に及ぼす薬品の影響調査、臨床試験での薬効成績などに及ぶ。通常、これらのデータは相互に結びついておらず、見識が得難くなっている。Linking Open Drug Data (LODD)は、World Wide Web Consortium(W3C)Health Care and Life Sciences Interest Group (HCLS IG)のタスクフォースである。LODDは、公表されている薬品データを調査し、データセットのLinked Dataを表現し、データセットが繋がれば答えの出る興味深い科学的・業務的な疑問を見いだした。データをLinked Data表現で見せるベストプラクティスを提言する。本稿では、LODDのこれまでと現在の業務を述べ、医薬研究開発データ共有の基盤として高まるLinked Dataの重要性を考察する。

[ニュースソース]
Linked open drug data for pharmaceutical research and development – Journal of Cheminformatics 2011, 3.19
[関連情報(一例)]
医薬品情報LODの広がりと活用への道(PDF7ページ) - セマンティックWeb委員会 2011/4/2