欧州委員会(EC)は7月15日、学術情報(scientific information)へのアクセス増進など、次の事項へのアイデアの公募を開始した。
・学術論文へのアクセスを増進させる方法
・研究データを広範に入手・再利用する方法
・デジタルコンテンツへの恒久アクセスを確保する方法、および、研究成果保存の障壁は何か
これは、Digital Agenda for Europe の一環で、「ヨーロッパの研究者、技術者、企業家が世界で対等に競い合うためには、学術情報は簡単にすばやく入手できなければならない。現代のデジタル基盤はアクセス促進に重要な役割を果たすことが出来るが、多くの課題―学術出版物の購読費高騰、増える一方の学術データ量、研究成果を選択・管理・保存する必要性など―があり、インターネットによる学術コンテンツへの自由なアクセスがこれらの課題に対処できる」として、科学者、研究助成機関、大学などから妙案を求めるもので、締め切りは2011年9月9日。
ECは、年末までに、学術情報アクセス増進のためEU加盟国が実施すべき活動の提言を添えた学術情報アクセス・保存に関する声明書を採択する予定。
[ニュースソース]
Digital Agenda:more open access to scientific information - Commission seeks views – EUROPA 2011/7/15
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