英国: RLUK、学術誌Big Dealと決別へ(記事紹介)

2011年07月25日

ヨーロッパ

英国研究図書館協会(RLUK)が学術誌の講読方針について断固たる姿勢をとろうとしている旨、同協会専務理事David C. Prosser氏が語った内容をThe Chronicle of Higher Educationが報じている。

それによると、かつてJISC Collectionsが会員を代表してElsevier社とWiley社と交渉・締結した学術誌購読契約は、2011年末をもって満了するが、現在同協会はビッグディール契約料の15%値下げを両社と交渉中である。両社は新条件を提示してきたが満足ゆくものではなく、協会は大学管理者、教職員、学生の理解を得るべく働きかける一方、他の出版社や学協会に対し、「決してアンチ出版社運動ではない。RLUK会員のみならず、コミュニティ全体によい結果をもたらそうとするものだ」と説明している。

協会とElsevier社・Wiley社との交渉が決裂した場合、会員は雑誌タイトル毎の購読で間に合わせることになるようだ。

[ニュースソース]
British Research Libraries Say No to 'Big Deal' Serials Packages – The Chronicle of Higher Education 2011/7/22
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