英国下院、「科学出版における査読」を発表(報告書)

2011年08月01日

ヨーロッパ

英国議会下院・科学技術委員会(House of Commons Science and Technology Committee)は7月28日、"Peer review in scientific publications"と題する報告書を発表した。

科学出版における査読を以下のテーマで考察したもので、要約、結論、附属資料(学協会、出版社の回答ほか)などが添付されている。
1.背景
2.出版における査読
3.編集者、著者、査読者
4.データ管理
5.出版倫理と研究公正

これを受け、Chemistry Centralはブログで次のように要点を指摘する。
・研究成果の再現・検証・拡大にはデータへのアクセスが基本である。
・従来の出版前の査読は完璧ではないが、不可欠である。
・事後査読・コメントも増加傾向にあり、成果の有効性を試す大きな機会である。
・関連データの公開も、査読者や他の研究者にとって重要である。

[ニュースソース]
Peer review in scientific publications – Science and Technology Committee - Eighth Report 2011/7/28 報告書へのリンクはこちら
Inquiry into peer review highlights importance of open data – Chemistry Central Blog 2011/7/28