8月2日付nature が"Computing giants launch free science metrics"と題する記事を掲載した。
現在、学術界にはトムソン・ロイター社のWeb of Knowledgeやエルゼビア社のScopusなどが論文メトリックスを有料で提供しているが、料金を支払えない・支払いたくない研究者や機関に対し、これらと同様の機能を持つ無料メトリックスがあるとして、Google Scholar Citations(GSC)とMicrosoft Academic Search(MAS)の特徴を比較紹介したもの。
GSCはMASに比し索引付けした文献数の莫大さという規模のメリットがある、MASは被引用ネットワークを可視化し、発表論文の傾向やある分野の有力研究者のランキングを表示する、MASのコンテンツは今後拡充する、などとしている。
両社とも「前述の商用メトリックスと直接競合するものではない」と述べるが、誰でも無料で利用できるため、オランダ・ライデン大学の研究者は「競合は必至」とみている。
[ニュースソース]
Computing giants launch free science metrics – nature.com 2011/8/2
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