英国: 学術誌へのアクセスを増やす(LIBER季刊誌掲載記事紹介)

2011年12月02日

ヨーロッパ

近刊の欧州研究図書館協会誌"LIBER Quarterly"第21巻(2011)第1号から、学術誌へのアクセスをいかに増やすかを考察した記事"Heading for the Open Road:costs and Benefits of Transitions in Scholarly Communications"(PDF23ページ)を紹介する。著者は研究情報ネットワーク(Research Information Network、RIN)のMichael Jubb氏。

(Abstract抜粋試訳)
本稿は、学術誌へのアクセスを増加させる推進力と潜在的方法の費用便益に関する調査報告である。調査は出版社・図書館・研究資金提供者コミュニティの代表者による監督の下で実施した。これからの5年間で目的達成するための5つの現実的なシナリオ(gold/greenオープンアクセス[OA]、ナショナルライセンスへ、出版社主導の遅延OA、取引モデル)を確認する。次に、英国にとっての便益、費用、リスクを比較評価する。(中略)結論として、アクセス増加を図る政策立案者は、既存の主題・機関リポジトリの利用を奨励すること、全文掲載猶予期間(Embargo)の短縮を強く求めないこと、gold OAへの移行を促進すると共に、論文出版料を平均2,000ポンド(訳注:24万円相当)以下に抑えること。(以下略)

[ニュースソース]
LIBER Quarterly vol. 21 No. 1 is now available – LIBER 2011/11/17