エルゼビア、テキスト・マイニング方針を改訂

2014年02月05日

ヨーロッパ

2014年1月26日、フィラデルフィアで開催された2014 American Library Association Midwinter Meetingにおいて、エルゼビアはテキスト・マイニング方針の改定を正式に発表した。

この方針はScienceDirectの購読契約書に盛り込まれ、契約を締結した研究機関の研究者は、非商業的目的に限りテキスト・データ・マイニング(TDM)を行うことができる。CC BY-NCライセンスを適用し、出力は200文字まで、原文へのリンクを含むこととしている。

このような出版社の動きに対し、「テキスト・マイニングを権利化しようとしている、コンピューターによる閲読(computational reading)に許可は必要ない」と論じる研究者もいる。また英国政府は2014年4月をめどに、非商業目的のテキスト・マイニングを著作権法から除外するとし、欧州委員会(EC)は、科学的発見を阻害する計算科学における問題点を検討中で、2月末までに結論を出すとしている。

[ニュースソース]
Elsevier opens its papers to text-mining - Nature 2014/2/3