金目当ての(疑いのある)出版社リストを発表しているコロラド大学デンバー校図書館員Jeffrey Beall氏(小欄直近記事)は2月18日、スイスに本拠を置く中国系出版社"Multidisciplinary Digital Publishing Institute"(MDPI)をリストに追加したと"Chinese Publisher MDPI Added to List of Questionable Publishers"で明らかにした。
疑いありと判断した理由として、「編集委員にノーベル賞受賞者の名前を挙げているが、関知していない受賞者がいることが判明した」「多種のジャーナルを発行しているが、誌名のほとんどがAnimals, Children, Diversityのように一語で間口を広げ、高額の論文掲載料を集めやすくしている」など7つを挙げている。
※なお、MDPI社についてはその後、オープンアクセス学術出版社協会(OASPA)の査察を受けて、基準を満たしているとの認定を受けたらしい。(2017-12-21)
[ニュースソース]
Jeffrey Beall Adds Chinese Publisher to His List of Questionable Publishers – infoDOCKET 2014/2/18