第3回GRC年次総会(DFGプレスリリース紹介)

2014年06月06日

ヨーロッパ

5月26~28日、中国北京で開催された第3回国際研究会議(GRC)年次総会に関し、ドイツ研究振興協会(DFG)は次のようなプレスリリースを公表している。

プレスリリースより抜粋:

第3回GRC年次総会では、若手研究者および論文のオープンアクセス(OA)への助成に対し、各国がどのような共通の基準を見出せるかが話し合われた。

今年の総会では、中国科学院(Chinese Academy of Science, CAS)、中国国家自然科学基金委員会(National Natural Science Foundation of China, NSFC)、およびカナダ自然科学工学研究会議(Natural Science and Engineering Research Council, NSERC)とも情報の共有が行われた。李克強 首相の開幕演説では、知的所有権および効果的な研究システムに向けた知識主導型研究の推進の重要性が示された。

DFG会長シュトローシュナイダー氏はOAについて、「科学コミュニケーションにおいて、OAは今後科学コミュニケーションにおける重要な要素となる。OAにより研究データと成果の自由な共有を推進し、研究の質を高めていく」と語った。北京大会に先立ち行われた、100を超える研究および助成組織に対する調査によると、その多くがすでに助成ガイドラインにOA方針を盛り込み、その支援を開始している。

2015年5月東京で開催予定の次回会合では、途上国との強固な長期的協調基盤を構築するため、基礎研究への助成および途上国の研究助成組織の役割りが話し合われる。

[ニュースソース]

Global Research Council in Beijing: Working Towards Common Standards in Research and Research Funding - DFG 2014/5/28