Scholarly Kitchenに投稿された記事を元にサイエンス誌が報じるところによると、世界最大のオープンアクセス(OA)誌PLOS ONEの出版論文数は、最多を記録した2013年12月の3,039から2014年5月は2,276と25%減少した。
原因として、米国の科学・医学分野への助成の減少、2013年10月の米政府の閉鎖、生体臨床医学分野のOA誌の競争の激化、東南アジアを中心とした政府助成の世界的変化が挙げられるが、Scholarly Kitchenへの記事投稿者Phil Davis氏は、PLOS ONEのインパクトファクターが下がっている点を指摘している。
PLOS ONEは、論文の重要性にかかわらず、技術的審査を通過した論文すべてを受け入れており、研究者からはジャーナルの質が低いのではないか、より論文を選択して持続可能なジャーナルにすべきとの声もある。この状態が今後も続くようであれば、PLOSの他の活動に必要な資金の捻出が難しくなるのでは、としている。
[ニュースソース]
Output Drops at World's Largest Open-Access Journal - Science 2014/6/4
[関連記事]
PLOS ONE Output Falls 25 Percent - Scholarly Kitchen 2014/6/3