生物多様性情報における科学的知見のオープン化と欧州著作権法と題する論文を紹介する。
抄録より抜粋:
著作権およびデータベース保護の権利に関する欧州の法律は、生物多様性情報のオープン化の妨げとなっている。本稿では、分散している情報を集め、データマイニングによる再利用とセマンティック・ナレッジ・システムへの統合を促すには何が必要かを法的観点から論じる。欧州内の著作権あるいはデータベース保護の例外と制限に関し、データ利用の合意が重要であることが示唆されている。
現状として欧州では法的整備が不完全であり、国により違いがあることがオープンな生物多様性ナレッジ・マネジメント・システム配備の妨げとなっている。国際共同研究を進めるためには、研究を目的としたデータの例外と制限を欧州全体で統一する必要がある。