2013年6月米国最高裁は、遺伝子は特許保護対象とはならないとして、米国の分子診断企業Myriad Genetics社の乳がんおよび卵巣がんに関する2つの遺伝子(BRCA)への独占権を認めない判決(参考)を下した。
判決後も同社は強大な優位性を保持しているものの、科学者、医師、遺伝子カウンセラーからは、公的な臨床遺伝子データベースClinVarのBRCAバリアント数がMyriad社の3分の1まで増えていることや、ClinVarやLeiden Open Variation Databaseなど公的な臨床遺伝子データベースをつなぐGlobal Alliance for Genomics and Healthの取り組みにより、Myriad社に匹敵する規模のデータ共有が可能となる日も近いとしている。
[ニュースソース]
Cancer-gene data sharing boosted - Nature 2014/6/10
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