論文共有サイト"Academia.edu" の創始者でChief executiveのRichard Price氏へのTimes Higher Educationのインタビュー記事"Sharing is a way of life for millions on Academia.edu"を紹介する。
Academia.eduの創生期から現在について、エルゼビア社による論文撤去催告(小欄記事)などについて語られている。
インタビュー抜粋:
●カリフォルニアを拠点に2008年9月に運用開始した際、学術的労働の"果実"を自由に共有するというアイデアはニッチな概念だったが、オープンサイエンスを推し進める活動家コミュニティの支持により、特定のジャーナルの購読契約有無にかかわらず科学研究成果はそれを見たい人、使いたい人なら誰でもアクセス可能にすべきというアイデアは現在の学術界のメインストリームとなっている。
●彼は世界中の学者の総数は1,700万人と見積もっており、この数は3大学術ソーシャルネットワークの登録数の総数と一致している。登録数:Academia.edu(1,000万人)、Research Gate(400万人)、Mendeley(300万人)
●The LancetやCell等幅の広い著名なジャーナルを発行するエルゼビア社がAcademia.eduに対して、元々は同社発行の雑誌に投稿された論文を共有することで著作権を侵害していると論文撤去催告を発令した。この当時、同社は論文撤去催告を発令した理由として、final published version論文が雑誌そのものを通じて素早く見つけられ、引用されることを担保すること、科学的記録の質とインテグリティ(完全性)をまもることなどあげた。
[ニュースソース]
Sharing is a way of life for millions on Academia.edu - Times Higher Education 2014/6/12