国研究データ管理の試み、今後の課題

2014年06月24日

ヨーロッパ

英国内の研究機関が保有するデータリポジトリを横断検索できるようにするパイロットテストにつき(小欄記事)、進捗報告と将来の活動に向けたフィードバックを得る機会として6月16日、デジタルキュレーションセンター(DCC)がワークショップを開催し、その内容についてサイト内ブログ記事で紹介している。

ポイント抜粋:
・ DCCやJiscの研究データ管理プログラムなどの取り組みでは、研究データを可能な限り管理された保管場所に移すことを目指すが、たとえ管理され、よくキュレーションされた、適切な保管場所に保管されていたとしても、それらのデータが存在するかどうか、厳密にどの場所にあるのかを発見するのは難しい場合もある。

・ 英国研究会議(RCUK)が助成するGateway to Research(GtR)はRCUKの研究プロジェクトに関連する有益な論文、研究者、機関、成果などの情報にくわえ、研究データセットへのリンクを提供しているが、GtRは研究データの見つけやすさ向上を目指すものではないため、継続的にデータを収集しているわけではない。

Re3dataのような取り組みは研究者が、研究データを登載するのに最も適切なリポジトリを特定するにあたり重要な役割を果たしているが、自身の専門分野から必要な研究データを見つけたい研究者にはサポートが必要である。

・今後も活動に関する意見やフィードバックは歓迎する、引き続き進捗についてはDCCのサイトにて報告していくとしている。

[ニュースソース]

Making research data more discoverable: gathering future requirements for the Jisc RDRDS - Digital Curation Center 2014/6/19

[小欄関連記事]

英国研究データレジストリ進捗報告 2014年1月27日