5月15日中国科学院(The Chinese Academy of Science, CAS)とともに、オープンアクセス(OA)方針を発表した中国国家自然科学基金委員会(National Natural Science Foundation of China, NSFC)政策局次長へのインタビュー記事を紹介する。
● グリーン/ゴールドOAについて:委員会として、グリーン/ゴールドOAのどちらを推奨するかは規定していない。グリーン/ゴールドOAの割合は必然的に決まることではあるが、個人的にはゴールドOAの役割りがより重要となるのではないかと推測する。
● 投稿料に対する助成:投稿料に対する助成は行っていないが、研究助成金を活用して投稿料に当てることは可能。OAを持続可能な方法で進める方法を検討する必要がある。NSFCとして英国のような投稿料助成制度を創設することは、予算的に簡単ではないと考える。
● 出版社とのバルク出版/メンバーシップ契約:ゴールドOAでの出版に関し、出版社とこのような契約は行っていない。
● リポジトリに関して:現在NSFC ITセンターがリポジトリの開発を行っており、2016年末までに完成する予定。それまでの間は機関リポジトリの利用を推奨している。また研究者は論文に関する基本情報を年次報告書で報告する必要があり、NSFCの情報共有サービスWebサイトで見ることができる。
[ニュースソース]
The Open Access Interviews: Deputy Director General of the Bureau of Policy at the National Natural Science Foundation of China - Open and shut? 2014/6/17
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