独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構はこのたび、独立行政法人国立がん研究センター(NCC)、東レ株式会社(東レ)およびアカデミア、企業等他7機関と共に、健康診断などで簡便にがんや認知症を検査できる世界最先端の診断機器・検査システムの開発に着手する。
本プロジェクトでは、NCCに蓄積された膨大な臨床情報とバイオバンクの検体、マイクロRNA腫瘍マーカーについての研究成果を基盤として、東レが開発した高感度なDNAチップと、東レとNCCが共同開発した血液中に存在するマイクロRNAバイオマーカーの革新的な探索方法を活用して、体液中のマイクロRNAの発現状態についてのデータベースを構築、網羅的に解析する。
この測定技術により、乳がんや大腸がんなど13種類のがんや認知症の早期発見マーカーを見出し、世界に先駆けこれらのマーカーを検出するバイオツールの実用化を目指す。
[ニュースソース]
最先端の次世代がん診断システム開発へ、産学官連携プロジェクト始動 - NEDO 2014/8/18