オープンアクセス方針実行による機関の7つの恩恵

2014年08月20日

ヨーロッパ

今年7月にラトビアの首都リガで開催された欧州研究図書館協会(Association of European Libraries, LIBER)年次総会でSPARCヨーロッパとLIBERの共同主催Workshopで共有されたオープンアクセス方針実行の結果得られる7つの恩恵について紹介したProud2Knowのブログ記事を紹介する。

政府や助成機関などからのオープンアクセス方針策定要望に対して、各機関は研究コミュニティ支援のため方針の導入や策定に向けて動いている。方針に関して機関の経営層と議論するにあたり役に立つ機関におけるオープンアクセス方針実行による7つの恩恵が示されている。

1. 研究者、グループ、センター、部門の世界規模でのvisibilityを向上させ、国際的な展開と影響力が高まる
2. WEB上の存在感により、機関のランキングポジションが高まる
3. 小規模な研究施設、中小企業などに対して研究成果へのアクセスを提供することで、地域や自国の技術革新や経済成長に寄与する
4. 新しい共同研究やプロジェクトコラボレーションを促進し、機関にとっての収益を生み出す
5. 研究成果をオープンにすることは、その成果によりアクセスしやすくなり、専門家、実務者、産業界などに利用されることでその価値が高まる
6. より多くのチャネルを通じて研究成果のVisibilityが高まることで、機関の社会的影響力、評判が高まる
7. はっきりとオープンアクセス、オープンサイエンスに対する機関のコミットメントを示す

[ニュースソース]

7 institutional benefits to implementing an Open Access policy - Proud2Know 2014/8/13

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