エジンバラ大学のRDMプログラム進捗状況

2014年08月27日

ヨーロッパ

英デジタル・キュレーション・センターは、研究データ管理(RDM)に関する大学の研究者支援の取り組み事例、進捗状況を順次公開している。今回はエジンバラ大学の進捗状況について、同大学のRDMサービス・コーディネーターStuart MacDonald氏の報告を掲載している。

同大学は「フェーズ0:ロードマップの作成」、「フェーズ1:基本的サービスの開発」を終了し、2014年6月~2015年5月の予定で「フェーズ2:サービスの完成」に取り組んでいる。

フェーズ1では、以下のサービスの開発を行った。

ŸDMPオンライン - 全ライフサイクルにおいて効果的なデータ管理計画を作成のための研究者支援ツール(デジタル・キュレーション・センターが開発)。

研究データ・ブログ - RDMプログラムの進捗に関する情報交換サイト

RDMウェイブサイト - FAQ、主要なメッセージ、RDM作成ガイド、サービスガイドなどの情報提供サイト

研究データ・マントラ - 研究プロセスの一段階としてデジタル・データの管理計画を学ぶ研究者のためのオンラインコース

Ÿエジンバラ・データシェア - 同大学の多分野の研究データセットのオンライン・デジタル・リポジトリ

データストア - 研究活動で積極的に活用されているデータを保存する中心的施設。すべての研究者に利用割当(0.5TB)を無料で提供。研究者は共有のプロジェクトスペースを、個人割当分の50%(0.25TB)まで利用できる。これ以上のスペースが必要な場合には購入も可能。1PBより大きいデータもホスト可能。

フェーズ2で開発を予定しているサービスは以下の通り。

Data Asset Registry(DAR) - エジンバラ大学に勤務する研究者が作成したデータ資産のカタログ

Data Vault - 安全で、非公開の、データの長期"保管場所(vault)"。作成者あるいは代表者のみがアクセス可能

[ニュースソース]

Where are they now? An RDM update from the University of Edinburgh - DCC 2014/8/11