ワシントン大学、エボラ研究にゲーマーを活用(記事紹介)

2014年08月28日

北米・中南米

The Seattle Time8月25日付記事、「ワシントン大学、エボラ研究にゲーマーを活用」を紹介する。

ワシントン大学タンパク質設計研究所(University of Washington Institute for Protein Design)は、同大学の計算機工学部とバイオサイエンス学部が共同開発した双方向ゲームFoldit(参考)を活用し、エボラ出血熱の治療に役立てようとしている。

Folditに登録するゲーマーが「エボラ・パズル」を解くことで、エボラに張り付いてウィルスを変化させたり、あるいは破壊するタンパク質を探し出し、治療薬の作成に生かす試みである。3次元構造では、コンピューターよりも人間のほうが思考よく働くためだという。

30万人の登録者のうち約500人がこのパズルに挑み、数名のプレイヤーが最高得点をたたき出した。同研究所では、この結果を実験に活用し、エボラ治療の基となるペプチドを設計しようとしている。コンピューター・アルゴリズムを活用して研究者が数週間から数か月で特定のタンパク質を設計し、新興感染症の発生から候補となる治療まで迅速なパイプラインを持つことを目指している。

[ニュースソース]

Gamers helping UW in Ebola research - Seattle Times 2014/8/26