米国:UCP、査読料支払いモデルの新OA誌創刊へ

2015年01月15日

北米・中南米

Science誌1月12日付け記事" New open-access journal plans to pay peer reviewers"によると、University of California Press(UCP)の新しいオープンアクセス(OA)誌"Collabra"が、1月13日英オックスフォードで開催される FORCE2015 Research Communications and e-Scholarship Conferenceで正式に発表される。

科学ジャーナルにおける査読の多くは無償で行われているが、この新OA誌は、論文掲載料(APC)を875ドル(10万円相当)に設定し、うち250ドル(3万円相当)を「研究コミュニテイー基金」として集め、査読者や編集者への支払いに充てるビジネスモデルで運用する。

単に査読料を得るために基準以下の論文を受理することがないように、論文の受理・不受理に関わらず査読料を徴収し、価値のある査読システムを目指す。また査読料の受取人には、現金で受け取るか、資金繰りに苦労する研究者に提供するか、あるいは受取人の所属する研究機関のOA活動に充てる、といった選択肢を提供する。

この新ジャーナルの創刊は3月を予定している。