Data Citation Indexによるデータ引用の実際を分析する(論文紹介)

2015年02月04日

ヨーロッパ

arXiv.org1月26日投稿論文"Analyzing data citation practices according to the Data Citation Index(試訳:Data Citation Indexによるデータ引用の実際を分析する"を紹介する。

抄録より抜粋:

トムソン・ロイター社のData Citation Index(DCI)に基づき、データ引用の実態を分析した。DCIはWeb of Scienceでインデックス化された論文から研究データへの引用を抽出するが、データ・リポジトリによって提供された情報に依存しており、データ引用は一致しないか存在しないことが多い。

データ引用は、実態として、多くの分野において一般化していなことが分かった。研究者がデータを引用する方法には分野の違いがある。科学・技術・工学分野ではデータ引用が最も多い。社会科学と芸術と人文科学では、データ研究は大きな役割を果たしている。結晶学やゲノム研究分野ではデータ引用は増えている。

一定で、標準化された研究データの引用を推進する上で、データの収集から出版までの研究プロセスをたどる手段としてその価値を高めるというDCIの役割りは大きいと思われる。