研究データ連盟(Research Data Alliance, RDA)に関するResearch Europe1月22日付け記事、"We need new social norms for data sharing"を紹介する。この記事は、RDAの活動に関する
記事より抜粋:
- Science2.0の出現のよりデータ共有はどのように変化し
たか?
ここ数年、データ共有に対する態度に大きな変化が見られる。
データ共有に前向きではない研究コミュニティがあることも事実だ が、データは公益であり、 公益として取り扱うべきであるという意識が広がっている。
- RDAの進捗について
会員数は現在2,500人、50の作業部会が活動している。
研究データの種類を説明する方法「データ・タイプ・レジストリ」 に関する報告がまもなく公開されるほか、「データ共有の定義」 についても公開を予定している。
- 産業界とのかかわりについて
今まであまり活動してこなかったが、2015年度力を入れるべき
分野と考えている。3月の総会ではAdoption Dayを設け、RDAの成果を発表し、 組織におけるそれら成果の活用を促す。
- データ共有に伴う倫理的、法的課題にどのように対応するか?
研究データの法的相互運用(Legal Interoperability of Research Data)
に関する作業部会が使用許諾に関する課題を議論している。 主な課題は、所有権という観点とは対照的に、 倫理的な側面からオープン・ データをどう捉えるかということである。 データ共有に関する新しい社会的規範を作成する必要がある。
- 長期的助成計画はあるか?
米国とオーストラリア政府から助成を受けており、欧州委員会(E
C)は数年間の支援を約束している。日本も最近RDAに参加した。 ブラジル、南アフリカも近々参加予定であり、 欧州の中にも参加を検討している国もある。
- RDAの活動期間について
10年という計画対象期間で活動している。
現実的には10年経ったら直ちに組織を解散するというわけにはい かないが、集中的に課題に取り組む意向である。