PeerJはPLOS ONEのライバルとなれるのか?(記事紹介)

2015年02月06日

北米・中南米

Scholarly Kitchen の2月2日付記事"PeerJ-A PLOS ONE Contender in 2015?" を紹介する。本記事では運用開始から4年目に入った生物・医学分野のオープンアクセス誌PeerJ について最初のインパクトファクター値を予想している。

同誌は成長をつづけ、多数の論文を発行し多くの著者の関心を集めているが、財政的な安定に向かっているか否かは明確ではない。その成功(もしくは失敗)が決定づけられるのは、6月にトムソンロイター社のJournal Citation Reportにおいて最初のインパクトファクターが発表されるときであるとしている。

本記事作成時点では、PeerJはWeb of Science Core Collectionに収録されていないため、著者はCore CollectionのCited Reference Search機能を活用してインパクトファクターの値を予想している。

結果は1.740であったが、PeerJ 誌からの自己引用を含まない数値のため、PLOS ONEと同様の自己引用率と仮定した場合、実際には1.879から1.984の間となると予想した。

この予想インパクトファクターがあまり高くないため、PeerJでは、2010年にPLOS ONEで起きたような原稿の大洪水が誘発されることはないであろうとしている。


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