サイエンス2.0リポジトリ:学術コミュニケーション変革の時(論文紹介)

2015年02月16日

ヨーロッパ

D-Lib Magazine1/2月号掲載論文" Science 2.0 Repositories:time for a Change in Scholarly Communication Paper published on D-Lib Magazine"を紹介する。著者はイタリア国立研究議会情報科学技術研究所(CNR-ISTI)のMassimiliano Assante氏、Leonardo Candela氏、 Donatella Castelli氏、Paolo Manghi氏、 Pasquale Pagano氏。

抄録より抜粋:

研究基盤における情報通信技術(ICT)の進歩は、学術コミュニケーションのあり方を変えている。研究論文の出版という従来型の方法では、即座のアクセスや効果的な研究の再利用という増え続けるニーズを満たすことはできない。

本稿では、研究ライフサイクルとあらゆる研究成果(論文、データセット、実験、ソフトウェア、Webサイト、ブログなど)の出版との区別をなくすことにより、サイエンス2.0を実現する、サイエンス2.0リポジトリ(SciRepos)の概念モデルを説明する。SciReposは、研究成果の発見、通知、共有、議論、評価のためのソーシャル・ネットワーキング・ツールを研究者に提供すると同時に、研究成果の発見と出版を行う研究基盤のICTサービスに連動するリポジトリである。