図書館と学部との協力により、学生のデータ・リテラシーを育成(論文紹介)

2015年02月20日

北米・中南米 ヨーロッパ

欧州研究図書館協会(Association of European Research Libraries, LIBER)が発行する季刊誌LIBER Quarterly 2015, Vol.24, No.3 に掲載されている論文"Developing Data Literacy Competencies to Enhance Faculty Collaborations(試訳:学部との協力によるデータ・リテラシーの育成)"(pdf:21ページ)を紹介する。

抄録

学部や学生のニーズの変化に合わせた情報リテラシー教育を行うため、図書館員は従来の情報源に留まらず、さらなるスキル、コンピテンシーの向上を図らなければならない。科学においては、研究者が使用するデータリソースを学生への教育に組み入れる必要性が増している。

オープン・アクセス・データ・リポジトリにより、学生は一次データを活用することができるが、単にその使い方を知っているだけではデータを十分に活用することはできない。この論文では、図書館員と指導員とが長期間協力して、2つの生物科学2年コースに在籍する学生向けの情報リテラシーワークショップ2件の開発をいかに進めてきたのかを説明する。各ワークショップでは、複数サイトの生物科学データの発見、分析方法、テキストとデータソースのまとめ方を指導し、研究課題を完成させるのに必要な支援を行っている。