公的助成研究成果のオープンアクセス(OA)化のための官民連携イニシアチブCHORUSは4月2日、完全操業に移行してからの8か月、進捗報告書を以下の通り取りまとめ公表した。
・CHORUSは出版社やサービス提供者など100を超える加盟者の支援により昨年夏より開始した。出版社と提携会員の3分の2以上は英国王立協会のような非営利組織である。
・会員の出版社は現在定期的、かつ体系的に、コンテンツとCrossRef、FundRefタグとの同定、再利用権の情報付加、自社のプラットフォーム上で公開する作業を行っている(小欄関係記事)。パブリックアクセスの可否について75,000の論文を調査し、そのうち24,000は無料アクセスできる。
・米国エネルギー省(Department of Energy, DOE)のPAGESとの連携をすでに行っているほか、今後米国立科学財団(National Science Foundation, NSF)、NASA等と開発初期段階から連携を進める(小欄関係記事)。
・米国の内国歳入法典第501条C項3号(参考)の規定に基づき、非営利公益法人として認可された(小欄関係記事)。
・Portico(小欄関係記事)およびCLOCKSS(小欄関係記事)と、出版社メンバーが永続的保存とパブリックアクセスを保証する契約を締結。
・論文とデータリポジトリとの相互リンクを実現するため、CrossRef-DataCite Pilot(小欄関係記事)、SHARE、RDA-WDS Publishing Data Services 作業部会などのオープンデータイニシアティブに参画しているほか、今後RMap Project, Dataverse, Figshare、Dryadとの連携を検討している(小欄関係記事)。
[ニュースソース]
CHORUS Progress Report, April 2015 - CHORUS 2015/4/2