OpenAIRE、ニュースレター3月号を公開

2015年04月17日

ヨーロッパ

3月30日、OpenAIRE(Open Access Infrastructure for Research in Europe)が公開したニュースレター3月号では、(1)OpenAIREが2014年公開したAPI、(2)Open Belgium2015の会議報告、(3)オランダのオープンアクセス(OA)動向、(4)オープンな査読モデルの開発を特集している。

・OpenAIREが2014年公開したAPI:

OpenAIREは2014年、研究成果のメタデータレコードを出力するAPIセットを公開した。このAPIは全てのOA実績を含み、FP7Horizon2020Wellcome Trustの助成プログラム、ポルトガルの助成機関Fundação para a Ciência e a Tecnologia(FCT)へのリンクを提供する。

・Open Belgium2015の会議報告:

政府データ、運輸データ、地球観測データのオープン化に関する会議Open Belgium2015が開催された。本会議では、データへのCC-BYの付与に関し、「行動を起こさない、オープンデータを望まないことを明確に決定しない」意思決定者や利害関係者の異議を示す“50 shades of no”問題点が紹介された。

・オランダのオープンアクセス(OA)動向:

オランダの大学は、2018年中に学術論文の60%をゴールドOAとするオランダ政府の目標を好意的に受け止めている。ゴールドOAは長期的に見て最適な解決方法と思われるが、仕組み上複雑で、費用が掛かることが懸念されている。移行期間における「二重取り問題」への対応策が求められている。「大口取引(big deal)契約」更新時の出版社との交渉は、Association of Universities in the Netherlands (VSNU)とUKB (the consortium of university libraries and the National Library of the Netherlands)との緊密に連携し行われる。

・オープンな査読モデル:

OpenAIRE2020はオープンサイエンスの実現に向けて、欧州におけるOA基盤支援として、匿名、編集者による査読者の選択、非公開を原則とする現行の査読システムとは異なる、オープンな査読モデルを模索しており、2つの試作モデルへの意見を求める予定である。

 [ニュースソース]

OpenAIRE Newsletter March 2015 - OpenAIRE News 2015/04/08