IFLA、国際目録規則覚書2015年版の原案を公開

2015年04月28日

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国際図書館連盟(IFLA)の目録分科会(Cataloguing Section)は4月22日、国際目録規則覚書(Statement of International Cataloguing Principles、ICP)の原案を公開した。
ICPは、目録作成法の開発と、目録作成者による決定を支援することを意図している。ICPは書誌データと典拠データに適用され、結果として、最新の図書館目録、文献目録、図書館によって作られた他のデータセットに適用される。ICPは、あらゆる種類の書誌資源の記述と主題目録への一貫したアプローチを提供することを目的としている。
このたび公開されたICPは、2009年作成の更新版である。この更新版は、新しい利用者カテゴリ-、オープンアクセスにかかわる課題、データの相互運用性と利用可能性、探索ツールの特性に対する考察を加えている。
ICPは書誌レコードの機能要件(FRBR)、典拠データの機能要件(FRAD)、主題典拠データの機能要件(FRSAD)で規定される、実体、属性、関連を考慮している。これらの概念モデルは現在統合プロセスが進行中であることから、今回の2015年版は前述の概念モデルで記述されている全ての実体(グループ3など、いくつかの矛盾を除く)が列挙されている。次の改定では統合された実体を組み込む予定である。
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