命令よりも機能するもの:機関リポジトリへの論文デポジット率増加に寄与する要因(論文紹介)

2015年04月30日

北米・中南米

Journal of Librarianship and Scholarly Communication誌3巻 1号掲載の “It Takes More than a Mandate: Factors that Contribute to Increased Rates of Article Deposit to an Institutional Repository” Hui Zhang他(オレゴン州立大学)(試訳:命令よりも機能するもの: 機関リポジトリへの論文デポジット率増加に寄与する要因)を紹介する。
抄録より抜粋:
多くの機関は、教職員に機関リポジトリ(IR)への論文デポジットを要求するオープンアクセス(OA)方針を掲げている。本長期的研究の目的は、時間軸での論文デポジット率の分析を用いて、学内のOA方針のインパクトと、著者原稿のデポジット勧誘の影響を比較することである。
著者原稿のデポジットの直接勧誘は、OAの促進において学内のOA方針よりも成功している。また、著者の所属部署や研究領域もOAへの参加に影響がある。
しかし、助成された論文へのOAを要求するさらなる連邦方針、もしくは昇進やテニュアのため論文デポジットを要求する機関方針ができるまで、学内のOA方針は、唯一、教職員からの論文のデポジットを図書館が仲介することと同じく効果的である。