計量書誌学:研究評価に関するライデンマニフェスト(記事紹介)

2015年05月11日

ヨーロッパ

ネイチャー誌4月22日付け記事“Bibliometrics:the Leiden Manifesto for research metrics(試訳:計量書誌学:研究評価に関するライデンマニフェスト)を紹介する。

科学の統治には、判断ではなく、データに基づいた評価の必要性が求められている。当該記事では、2014年9月、オランダ ライデンで開催されたSTI2014会議で示された、ライデンマニフェストを解説している。著者はジョージア工科大学Diana Hicks氏、ライデン大学Paul Wouters氏、Ludo Waltman氏、Sarah de Rijcke氏、およびバレンシア大学Ismael Rafols氏。このマニフェストでは以下の10の指針を提言する。

(1)定量的評価は定性的評価、専門家による判断を支援する

(2)研究機関、グループ、あるいは研究者の研究ミッションに対するパフォーマンスを測定する

(3)地域に関連した研究の優越性を守る

(4)データ収集と分析プロセスのオープン化、透明性の保持、簡略化

(5)データと分析の検証を可能にする

(6)出版および引用における分野の多様性に対応する

(7)研究者ポートフォリオの定性的判断に個々の研究者の基本的評価を行う

(8)見当違いの具体性やニセの精度を避ける

(9)評価と指標の体系的効果を認識する

(10)定期的に指標を精査し、更新する

[ニュースソース]

Bibliometrics:the Leiden Manifesto for research metrics - ネイチャー 2015/4/22