英国王立協会、出版バイアスへの対応策として2段階の査読プロセスを導入へ

2015年05月12日

ヨーロッパ

英国王立協会は5月5日、同協会が提供する最新のジャーナル"Royal Society Open Science"で、全科学分野を対象とした“Registered Reports”オプションの提供を2015年後半から開始すると発表した。

この新しいモデルは、従来型の査読プロセスを2段階とし、データが収集される前に研究方法、プロトコル、仮説を査読し、出版の事前承認を行う。事前承認の時点では研究結果は知られていないので、否定的データに対する潜在的な出版バイアスをなくすのに役立ち、著作者への圧力を軽減してその研究結果の出版可能性を高める。

[ニュースソース]

Royal Society Open Science to tackle publication bias - Royal Society 2015/5/5

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