Science Europe、OA出版社サービスの新たな共通原則を発表

2015年05月15日

ヨーロッパ

欧州の50の主要な公的研究機関により構成されるScience Europeは4月15日、オープンアクセス(OA)出版社サービスの4つの新共通原則を発表した。この原則は2013年4月に公開された「研究論文のOA移行の原則」(小欄記事)を補足するものである。
新原則は、学術出版社により提供されるOA出版サービスの最低限の基準を設けることを目的としている。原則は、科学から人文社会科学までの全分野においてOA関連サービスの学術的、技術的品質と費用対効果を確保する一般的、かつ実践的な助けとなる。
Science Europe会員組織は、OAに伴う支払い/補助金提供の際に適用できる出版社の最小限のサービスとして、下記の4点を採択した。
1. 索引付け
雑誌はDOAJ、Web of Science、Scopus、PubMedのような標準的データベースに掲載しなければならない。
2. 著作権と再利用権
著者は制約なしに論文の著作権をもつ。全ての論文はオープンライセンスのもとで出版されるべきである。CC BY 4.0が望ましい。
3. 持続可能なアーカイビング
出版社は、公開後直ちに登録された第三者のリポジトリで、論文が自動で利用可能としなければならない。
4. 機械可読性
論文の全文、メタデータ、サポートデータ(いつ出版されても)、引用、OA論文であるというステータスは、オープン基準により機械可読形式で利用可能でなければならない。
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