5月21日付けカレントアウェアネス-Eに、国立国会図書館(NDL)におけるLinked Open Data(LOD)の作成と試行提供についての紹介、研究データ同盟第5回総会の参加報告、フランス、ドイツにおける電子版博士論文“Electronic Theses and Dissertations”(ETDs)のオープンアクセス(OA)に関する調査文献の紹介が掲載されている。
NDLはLODの提供とその利活用の促進のため様々な取り組みを行っている。その1つとして「図書館及び関連組織のための国際標準識別子(ISIL)」のLODを作成し、試行提供を開始した。記事ではLOD作成から試行提供開始までの約半年間の取り組みを通して得られた知見等を紹介している。
2015年3月9日~11日、米国のサンディエゴで開催。RDAでは、Working Group(WG)の活動の成果物(「提言(Recommendation)」)への関心が高まっており、第5回総会は「成果物を採用する」(Adopt-A-Deliverable)と題された。今回の総会では「メタデータ標準ディレクトリ(Metadata Standards Directory)」WGからメタデータスキーマを収録したディレクトリ(総覧)、「データサイテーション(Data Citation)」WGから特定の時点・箇所のデータを引用可能にするためのパイロットプログラムなど種々の試みが報告された。
フランス、ドイツにおけるETDsのOAによる公開についての現況と傾向、両国の相違点と課題、問題点等を示した文献を紹介している。ETDsのOAに関する問題点として、各国でエンバーゴやアクセス制限を推進している状況が挙げられている。